本日の東京新聞夕刊に、マイクロプラスチックがサンゴの体内に取り込まれ、骨格に蓄積されているとの記事が掲載されていた。ちょうど授業でマイクロプラスチックについて扱っているところだったので、はたと目に留まった。
「クルド人ヘイト問題を考える」
しばらく更新を休んでいたが、自分の研鑽のためにも新聞記事を紹介したい。
本日の東京新聞朝刊の埼玉版に、クルド人ヘイト問題に関する編集委員のコラムが掲載されていた。クルド人という外国人だから他人事のように捉える向きもあるが、少数派の人権侵害を許容する社会の雰囲気は、やがておおきなしっぺ返しを喰らうこととなる。
記事の最後にドイツで収容生活を強いられたニーメラー牧師の警句が紹介されている。
「クルド人ではないから」と、「当事者ではないから」と、目を背けることは、戦前のファシズムを招き入れることにつながる。
ナチスが共産主義者を連れさったとき、私は声をあげなかった。私は共産主義者ではなかったから。
彼らが社会民主主義者を牢獄に入れたとき、私は声をあげなかった。社会民主主義者ではなかったから。
彼らが労働組合員らを連れさったとき、私は声をあげなかった。労働組合員ではなかったから。
彼らが私を連れさったとき、私のために声をあげる者は誰一人残っていなかった。
「ベネズエラで米軍人ら拘束」
本日の東京新聞朝刊に、ベネズエラで大統領暗殺計画に関与したとして、 米国の軍人が拘束されたとの記事が掲載されていた。事実であるならば、米国はいまだに反米左翼政権を転覆させるテロやクーデターを実行しているのかと驚いた。まるで50年前のチリ・クーデターではないか。
チリ・クーデターとは1973年に南米チリで起きた事件で、左翼人民政権のサルバドール・アジェンデ政権の転覆にチリ軍が蜂起した軍事行動のことだが、のちに米国CIAが深く関与していたことが明らかになっている。
米国は民主党政権の時に際立つが、人権・民主主義・自由を押しつぶす独裁政権に対し、世界の警察を気取って、米国流の政治スタイルを押し付けようと画策してきた歴史がある。現在でもウクライナのゼレンスキーを利用して、ロシアのプーチン政権に対する武力攻撃だけでなく、メディアやSNSを活用した批判を展開している。記事を通して、米国に靡く国に対しては同盟国として軍事費や基地を押し付け、米国を反目する国は徹底して潰しにかかる米国の迷惑な世界戦略を見据えたい。
「埼玉県知事 関東大震災時の朝鮮人虐殺の追悼文 前向きに検討」
本日の東京新聞一面に、今から101年前の関東大震災の際に虐殺された朝鮮人悼むさいたま市内の式典に、大野元裕知事が追悼文を送る検討をしているとの記事が掲載された。
小学校や中学校の歴史の時間に学習した内容である。関東大震災の混乱の中、朝鮮人が井戸に毒を入れただの、放火をしただのと流言飛語が飛び交い、200名を超えるとも言われる朝鮮人の方が、警察や軍隊などによって殺されたという事件である。
昨年、千葉県の旧福田村での虐殺を描いた『福田村事件』という映画が公開されている。千葉県といっても埼玉県に隣接した野田市内の事件である。興味ある人は是非みてほしい。現代にも繋がる話であることが分かる。
この記事を読む限り、大野知事の見識と判断は素晴らしいと考える。