「異例の猛暑から暖冬へ」

本日の東京新聞夕刊に、今冬は「エルニーニョ現象」の影響で暖冬予想との記事が掲載されていた。エルニーニョもラニーニャもスペイン語で、南米の沿岸を流れる暖流を意味する。エルニーニョ現象が発生すると、太平洋全域を環流する海流の流れが遅くなるので、太平洋西側の暖海域が東側に拡散する。そのため、ペルー沖の海水温が上がり、深海と浅海の対流が起きなくなるので、深海の豊富な栄養分が供給されなくなり不漁となる。イワシの漁獲量でダントツの世界1位のペルーの漁業の生命線ともいってよいでしょう。

一方、ラニーニャ現象は貿易風が例年よりも強くなり、

「アフガン地震、2000人死亡」

本日の東京新聞朝刊に、アフガニスタン西部のヘラート州で地震が発生し、2000人超が亡くなったとの記事が掲載されていた。アフガニスタンはアルプス・ヒマラヤ造山帯に位置している。インドオーストラリアプレートとユーラシアプレートが衝突する境界の変動帯である。また、同志社大学の調査資料によると、大きめのactive fault(活断層)がヘラート州を貫いていることがわかる。

イスラム教原理主義のタリバン政権は世界的に評判がよろしくないが、こういう災害時の時こそ、イスラム教の「六信五行」にある助け合いの精神を発揮し、災害救助を主導してほしいと思う。

「晴美フラッグ ファミリー層流入」

本日の東京新聞朝刊に、東京五輪の選手村の跡地にファミリー層が流入してきたとの記事が掲載されていた。地理Bや地理探求で学ぶ「ジェントリフィケーション」の典型的な例である。港湾施設や倉庫しかなかった晴美埠頭を再開発したことで、中間層〜富裕層が転入してきたのだ。「ジェントリフィケーション」は、イギリスにおいて環境悪化の影響で都心から転出していたジェントルマンが再転入したことに由来する。

「ハマス、ロケット弾3000発超」

本日の東京新聞朝刊に、イスラエルのガザ地区から大量のミサイルが発射され、イスラエル側もガザ地区を報復空爆したとの記事が掲載されていた。ちょうど、地理総合でエルサレムを巡る歴史について触れたところなので、関心を持って読んだ。

月並みな表現だが、暴力からは何も生まれない。対話からしか解決には至らないのだが、アメリカでも仲介役を果たし得ない。イスラエル政府の硬直化した態度が主要因なのだが、ハマスに武器供与しても解決にはならない。

「イラン女性 抵抗の象徴」

本日の東京新聞夕刊に、イランの女性人権活動家のモハンマディさんがノーベル平和賞を受賞した記事が掲載されていた。イラン政府がイスラム教の教義を利用して人権侵害や表現の自由を奪っているというノーベル賞委員会の見解と、ノーベル平和賞の政治利用であり、欧米によるイスラム教への冒涜だとするイラン政府の批判が渦巻く受賞となっているようだ。