本日の東京新聞朝刊に、昨日で終了した南海トラフ地震の臨時情報に関する検証記事が掲載されていた。記事によると、南海トラフへの危険性が、地震の専門家の学者からも違和感が出ているというのだ。東日本大震災があっとはいえ、わずか20年で南海トラフの想定震源域が1.5倍近く拡張されているのだ。今回の政府が発出した臨時情報も、科学的根拠の薄く、大風呂敷を広げた形となっているとのこと。
現政権が進める改憲4項目の一つである「緊急事態条項」の地ならしという側面があったのではないかと勘繰ってしまう。
本日の東京新聞夕刊に、中国で春秋時代の思想家の孔子がブームになっているとの記事が掲載されていた。毛沢東の文化大革命時代には、「批林批孔運動」が展開され、権力志向の強い林彪や台湾国民党に近く、孔子と似た外交を展開する周恩来が批判された。鄧小平政権以降も、孔子は宗教的な色彩を帯びるので、共産主義の考え方に合わないと敬遠されていた存在である。
ところが、記事によると、共産党指導部がこぞって孔子の功績をアピールしているとのこと。単なる観光客目的なのか、中国国内の統合装置として期待されているのか。記事を読んだだけでは分からないが、東アジアの共通の思想でもある儒教を理解するのは、日中韓の紐帯を太くすることに繋がるのではないか。