「福井・恐竜博 新幹線延伸 年間118万人」

本日の東京新聞夕刊の一面に、福建立恐竜博物館が昨年7月にリニューアルオープンしてから、来館者が急増しているとの記事が掲載されていた。

少し視点を変えて記事を見てみたい。では、なぜ福井で恐竜の化石が見つかり、埼玉では見つからないのか。中学校で学習したと思うが、関東甲信越の大半はフォッサマグナという大陥没地帯に位置している。実は恐竜が活躍した中世代は海の底だったのである。2000万年前くらいから海底の火山活動と、太平洋プレートの西進による造山運動によって、海から陸地に変わったのである。そのため、数万年前のナウマン象の化石や貝塚などは見つかっても、ティラノサウルスなどの恐竜の化石は存在しないのである。

関東山地のある群馬県からは恐竜の化石が見つかっているが、東京、埼玉、千葉、神奈川、茨城、栃木、山梨からは一切見つかっていないのは、そういう理由である。

「米イランがホットライン」

本日の東京新聞夕刊に、イスラエルのガザ地区への軍事侵攻を巡り、イスラエルの後ろ盾であるアメリカとハマスを支援するイランの間で、直接政府関係者が連絡を取り合えるホットラインの開設で合意したとの記事が掲載されていた。

アメリカとイランは1979年のイラン・イスラム革命以降、国交を断絶している。アメリカはイランの親米政権を利用して原油の利権を確保しようとしていたが、イランの国民の間で不満が高まり、親米政権が倒されることになった。さらに444日間もアメリカ大使館が占拠され、アメリカの面目が丸潰れになった事件である。

そのイランとアメリカの間で、イスラエル情勢の緊迫化という外部要因でありながらも、対話の道が開かれたというのは、和平に向けた一歩前進である。

「科学的根拠薄い臨時情報」

本日の東京新聞朝刊に、昨日で終了した南海トラフ地震の臨時情報に関する検証記事が掲載されていた。記事によると、南海トラフへの危険性が、地震の専門家の学者からも違和感が出ているというのだ。東日本大震災があっとはいえ、わずか20年で南海トラフの想定震源域が1.5倍近く拡張されているのだ。今回の政府が発出した臨時情報も、科学的根拠の薄く、大風呂敷を広げた形となっているとのこと。

現政権が進める改憲4項目の一つである「緊急事態条項」の地ならしという側面があったのではないかと勘繰ってしまう。

「孔子ブーム 中国で再来」

本日の東京新聞夕刊に、中国で春秋時代の思想家の孔子がブームになっているとの記事が掲載されていた。毛沢東の文化大革命時代には、「批林批孔運動」が展開され、権力志向の強い林彪や台湾国民党に近く、孔子と似た外交を展開する周恩来が批判された。鄧小平政権以降も、孔子は宗教的な色彩を帯びるので、共産主義の考え方に合わないと敬遠されていた存在である。

ところが、記事によると、共産党指導部がこぞって孔子の功績をアピールしているとのこと。単なる観光客目的なのか、中国国内の統合装置として期待されているのか。記事を読んだだけでは分からないが、東アジアの共通の思想でもある儒教を理解するのは、日中韓の紐帯を太くすることに繋がるのではないか。

「3Dプリンターで復興住宅」

本日の東京新聞夕刊に、能登半島の復興住宅に3Dプリンターで作られた住宅の建設が始まったとの記事が掲載されていた。ここ数年、3Dプリンターの普及が凄まじく、さまざまな分野で利用されている。材料が書かれていなかったが、小物製作でよく使われるABS樹脂ではなく、コンクリートが利用されているとの情報もある。紫外線を浴びるので、マイクロプラスチックの