「サンタの墓 発見?」

本日の東京新聞朝刊にトルコ南西部でサンタクロースのモデルとなった司教の石棺らしきものが発見されたとの記事が掲載されていた。記事によると石棺は石灰岩で出来ており、地震や津波で運ばれと推定されている。

授業中にも扱ったが、トルコは全域がアルプス=ヒマラヤ造山帯に位置しており、日本と同じく地震大国である。トルコとギリシアの間のエーゲ海は多島海で知られるが、活発な造山活動の結果である。数年ごとに津波を伴う大きな海洋地震がニュースでも報じられている。一昨年2023年の2月にはトルコとシリアの国境付近で大きな活断層地震があり、両国で56,000人の死者が出ている。

また、石棺が石灰岩で出来ているという点から周辺の土地が隆起したことが伺われる。トルコ南部はアフリカプレートとエーゲ海・アナトリアプレートの狭まる境界のど真ん中にあり、日本と同じく、脊梁山脈(アナトリア高原)が形成され、沿岸部の土地が激しく上下したことであろう。

 

「微小プラ サンゴ骨格内に」

本日の東京新聞夕刊に、マイクロプラスチックがサンゴの体内に取り込まれ、骨格に蓄積されているとの記事が掲載されていた。ちょうど授業でマイクロプラスチックについて扱っているところだったので、はたと目に留まった。

「山田うどんに煮ぼうとう」

本日の東京新聞朝刊の埼玉版に、深谷市の郷土料理の「煮ぼうとう」が、山田うどん食堂のメニューに加わったとの記事が掲載されていた。
気になったので統計データを調べたところ、深谷市の水稲作付面積は751haに対し、小麦は549haとなっている。荒川を挟んで東部は稲作が圧倒的だが、西部は小麦が優位になっている。深谷市の隣にある本庄市では水稲が444haに対し、小麦が1,026haと大差を付けている。ちなみに春日部市は水稲が1,434ha、小麦が24haである。明治の頃の統計はなかったが、深谷市の郷土料理にうどんが名を連ねているのは納得できる話である。

「クルド人ヘイト問題を考える」

しばらく更新を休んでいたが、自分の研鑽のためにも新聞記事を紹介したい。
本日の東京新聞朝刊の埼玉版に、クルド人ヘイト問題に関する編集委員のコラムが掲載されていた。クルド人という外国人だから他人事のように捉える向きもあるが、少数派の人権侵害を許容する社会の雰囲気は、やがておおきなしっぺ返しを喰らうこととなる。

記事の最後にドイツで収容生活を強いられたニーメラー牧師の警句が紹介されている。
「クルド人ではないから」と、「当事者ではないから」と、目を背けることは、戦前のファシズムを招き入れることにつながる。

ナチスが共産主義者を連れさったとき、私は声をあげなかった。私は共産主義者ではなかったから。
彼らが社会民主主義者を牢獄に入れたとき、私は声をあげなかった。社会民主主義者ではなかったから。
彼らが労働組合員らを連れさったとき、私は声をあげなかった。労働組合員ではなかったから。
彼らが私を連れさったとき、私のために声をあげる者は誰一人残っていなかった。

「ベネズエラで米軍人ら拘束」

本日の東京新聞朝刊に、ベネズエラで大統領暗殺計画に関与したとして、 米国の軍人が拘束されたとの記事が掲載されていた。事実であるならば、米国はいまだに反米左翼政権を転覆させるテロやクーデターを実行しているのかと驚いた。まるで50年前のチリ・クーデターではないか。

チリ・クーデターとは1973年に南米チリで起きた事件で、左翼人民政権のサルバドール・アジェンデ政権の転覆にチリ軍が蜂起した軍事行動のことだが、のちに米国CIAが深く関与していたことが明らかになっている。

米国は民主党政権の時に際立つが、人権・民主主義・自由を押しつぶす独裁政権に対し、世界の警察を気取って、米国流の政治スタイルを押し付けようと画策してきた歴史がある。現在でもウクライナのゼレンスキーを利用して、ロシアのプーチン政権に対する武力攻撃だけでなく、メディアやSNSを活用した批判を展開している。記事を通して、米国に靡く国に対しては同盟国として軍事費や基地を押し付け、米国を反目する国は徹底して潰しにかかる米国の迷惑な世界戦略を見据えたい。