本日の東京新聞朝刊より。
昨日の進学講習で移民と難民の違いに関する問題を扱った。「難民」は紛争や迫害、人権侵害などから逃れるために、仕方なく国を逃れることになった人たちを指す用語である。そのため、時には歩いて国境を越えることもあり、周辺国に緊急的に逃れるケースが多い。
一方で、移民は自らの意思で住む国を移動した人という区別しかないが、よりお金持ちの国(一人当たりのGNIが高い国)で働くために移住するケースが大半である。ベトナムやフィリピンから出稼ぎとして日本にやってくる若者をイメージすると分かりやすいだろう。
ただし、移民と難民の明確な線引きは難しく、世界各国で不法移民対策が難民切り捨てとなってしまうことも多い。今回の記事もバイデン大統領は不法移民の摘発を強化する一方で、国内が混乱しているキューバ、ハイチ、ニカラグア、ベネズエラの4カ国からの難民は毎月3万人を受け入れると表明したとのこと。合法的な移民の受け入れを具体的な数字をあげて実行するというのは分かりやすい。
日本も労働力不足があちこちで指摘されているので、積極的な移民政策に移行すべきだと思う。ただでさえ不明瞭な審査基準が指摘されているので、ざっくり毎月1万人といったように分かりやすい数値で実施すべきである。