本日の東京新聞夕刊に、チリの首都サンティアゴ近くで大規模な森林火災が発生したとの記事が掲載されていた。サンティアゴ周辺はケッペンの気候区分でCs(地中海性気候)となっている。南半球で夏になると、亜熱帯高圧帯が南下してくるため、極端に降水量が少なくなるのだ。乾燥に加え、過去55年間で3番目に高い気温37.3度を記録する猛暑であったため、被害が拡大したと考えられる。
「中東各地 衝突拡大リスク」
本日の東京新聞朝刊に、アラビア半島周辺の衝突に関する記事が掲載されていた。
先日イスラム教スンニ派の過激派「イスラム国(IS)」がイラン南東部で爆破テロを起こしている。パレスチナのガザ地区を実効支配するハマスも大半の住人もスンニ派である。そのスンニ派にレバノンのシーア派のヒズボラがハマスに同調してイスラエルを攻撃している。ヒズボラやイエメンの武装組織フーシ派を支援するのはシーア派の盟主イランである。そのイランに対し、アフガニスタンを拠点とする「IS」がテロを仕掛ける理由がよく分からない。
学生運動が盛んだった頃の「革マルVS中核」を彷彿させる。イスラエルが態度を硬化させている以上、内ゲバをやっている余裕はない。
『下水のリン 肥料に』
本日の東京新聞朝刊に、東京都の下水処理施設で、汚泥から肥料に用いられるリンを取り出す実証実験が始まるとの記事が掲載されていた。リンはトマトやナス、キュウリなどの果菜類の生育に欠かせない肥料である。ちょうど国内で栽培・消費されている野菜なので、肥料の自給化は食料安全保障の観点からも、今回の実験は成功してほしい。
昭和30年代までは、日本全国で肥溜めを活用していた。日本人のリサイクルの根底を成す部分である。リンや窒素が海洋に流れ込むと、富栄養化で植物プランクトンが大量に発生し、赤潮や青潮、アオコの原因ともなる。日本の漁業は沿岸部での養殖漁業が支えている。今回の取り組みは農業だけでなく、漁業にとっても福音となるであろう。