本日の東京新聞朝刊に、南シナ海の領有権問題で緊張が高まる当該国のフィリピンが、中国との経済協力をより深めていくとの記事が掲載されていた。
記事を読んでも、フィリピンのマルコス大統領が米国寄りなのか、中国寄りなのか、いまいちみえてこない。政治と経済を切り離した形で、政治的には米国に与しつつ、経済的には中国との関係強化をはかっていく「一挙両得」作戦なのであろうか。
ASEAN域内の経済連携を進め、中国マネーに頼らずとも、巨大な市場を抱える東南アジアで自立的な経済圏を地道に作っていくことが、東南アジアの将来に有効である。間違っても米国や中国が軍事介入してくるような事態を招かないことが大切である。